ターンアウトの理解を妨げる解剖学の「基本」5

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ターンアウトは解剖学的肢位からの外旋のこと

前回の記事では、「解剖学的肢位から外旋筋に力を入れて股関節を45度外旋方向に動かす」と書きました。

普通は45度までしか外旋しないはずの股関節ですが、バレエではその先、理想の90度を目指して、更なる外旋をさせたいわけですね。

では、膝がすでに45度外を向いた状態から、さらに外旋させるのはどの筋肉がやっているのでしょうか?

「外旋筋でしょっ?」

と、即答したあなた。ちょっと待ってください。

外旋筋とは、そもそもどういう筋肉だったでしょうか?


はい、解剖学的肢位から大腿骨を外旋方向へ動かす(引く)筋肉でしたね。

スタートが解剖学的肢位です。

でも、いま聞いているのは、スタートが膝が45度外に向いた肢位です。

ここからさらに外旋させる筋肉はどれでしょうか?

という質問です。

解剖学書に定義されている外旋筋とイコールとは言えないわけです。

もちろん、タブっている筋肉もあるでしょうが、そうでない筋肉も出てきます。

わかりやすい例を一つ。

「外旋六筋」

と呼ばれる股関節の外旋筋群の中の一つに

「梨状筋」

という筋肉があります。

一節によると、この梨状筋が、六つの外旋筋群の中で一番外旋させるには力が強いとかいう話もあります。

それはさて置き、梨状筋は解剖学的には外旋筋です。

「外旋六筋」

のメンバーですからね。

ところが、股関節が屈曲して60度を越えた辺りから状況が変わってきます。

なんと、内旋筋になってしまいます。

60度を越えるというと、グランバットマンやデベロッペで脚を前に出したときが該当します。

さっきまで外旋筋だった梨状筋に力を入れ続けていたら脚は内旋側に回りたがるようになるのです。

「ターンアウトを広げるための筋肉はどれか?」

という答えを解剖学に求めるときに気をつけたいポイントの一つです。

解剖学での基準は、解剖学的肢位にあることを忘れないようにしましょうね。
 
 
 
 
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