「なんちゃってターンアウト」で怪我が増える!?

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「なんちゃってターンアウト」で怪我のリスクが高まることが、最新の国際ダンス医科学学会の学会誌の中で報告*されました。

今回の報告は、「なんちゃってターンアウト(股関節の可動域を超えたターンアウト, Compensated Turnout)」と下肢や腰部の怪我の関係について調べたもの。

対象は、モダンダンスを学ぶ22名の大学生(女性20名、男性2名)。

(いつも通りに一番ポジションに立ってもらった時に左右の足で作る角度)

から

(うつ伏せで股関節幅に脚を開き、片膝を90度に曲げて股関節からターンアウトしてもらった角度の左右の合計)

を引いて得られる角度が「なんちゃってターンアウト」の角度。

要するに、無理して開いている角度、と定義して測定したものです。

この説明だけだと、よくわからないかもしれませんので、レッスンの現場に置き換えて説明します。

例えば、片手バーで一番ポジションから片足をク・ドゥ・ピエにしたとします。

ここでバーから手を放すと、軸脚の方に上体(骨盤)が回りませんか?

これはバーから手を放すまで、「なんちゃってターンアウト」をしていたから見られる現象です。

もし「なんちゃってターンアウト」していなかったとすると、手を放しても上体(骨盤)の向きは変わりません。

で、今回の報告で可能性が指摘されたのは、この「なんちゃってターンアウト」をしている人は怪我を繰り返す傾向にある、ということです。

しかも、
「なんちゃってターンアウト」の角度が大きくなるほど怪我を繰り返しているということ。

怪我をしている間は上達しにくいし、そもそも怪我をしていなくてもこのねじれを作りながら踊っていたら、踊りにくいので、パフォーマンスは下がるわけです。

スタジオの中では経験上、「そうだろうな」と薄々気がついていた方もいらっしゃるかと思いますが、それが具体的に測定され、報告されたということになります。

そして、今回は「モダン」のダンサーです。

「バレエ」のダンサーの場合、
平均で約15度この「なんちゃってターンアウト」が大きいとも過去に報告されているので、

バレエダンサーは
より踊りにくい(怪我をしやすい)状態で踊っているのが当たり前
になっている可能性が高いです。

当たり前だからいいということでは全然なくて、かえって良くないと考えたほうがいいですね。

継続研究は必要ですが、バレエダンサーの場合、
「なんちゃってターンアウト」の角度を減らすだけで実力アップが図れる気がしませんか?
 
 
 
*典拠 『Assessment of Compensated Turnout Characteristics and their Relationship to Injuries in University Level Modern Dancers, van Merkensteijn, Gry Galta1; Quin, Edel2』(Volume 19, Number 2, June 2015, pp. 57-62(6))
 
イラストは★バレエの森より拝借しましたm(__)m。

 
 
 
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