プリエを今後も使い続けるためにすべき一つのこと

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骸骨の誤解

先週辺りから、SNSで気になっている話題の一つが「プリエの商標問題」だと思います。
 
あなたも既にご存知かもしれませんね。
 
ご存知ない方は、「プリエ 商標」などで検索してみてください。
 
問題となっている点は次の二つ。
 

1. ある企業が「プリエ」を商標登録した。
2. 登録した区分がバレエ教室などと被る。

 
これで問題になるのは次の一点…
 
「『プリエ』という言葉が、今後レッスンの中で自由に使えなくなってしまうのではないか?」
 
皆さんが危惧されているのは、自由を奪われるのではないかという危機感であり、バレエ界に広く認知されている言葉をあえて独占しようとする利権の亡者に対する嫌悪感のようです。
 
これらの投稿がニュースフィードに流れて来た時、確かに
 
「面倒なことになりそう」
 
な予感がしました。
 
その一方で、
 
「この権利を行使したら、企業イメージが悪くなるだけなのになぜ?」
 
という疑念が頭にもたげていました。
 
いまは、その疑念は脇において、話を進めます。
 
(そもそもバレエの動きの名称を商標登録できるのかということも確認する必要があるのですが、当方は法律の専門家ではないのでこれには触れないでおきます。)
 
仮に、レッスンで「プリエ」という言葉を使った結果、損害賠償が請求されてしまったら困りますよね。
 
そうならない方法はないのでしょうか?
 
商標法では「先使用権」というものが認めらることになっています。
 
先使用権とは、
今回のケースで言うと「プリエ」が商標登録される前から「プリエ」という用語を継続的に使用してきたことを皆んなに知られていることを証明できれば、今回「プリエ」が商標登録された後でも今までと変わらず「プリエ」を使い続けることが出来る、というような権利らしい。
 
先使用権のポイントは、「以前から使っていた」というだけではダメで、そのことが公知であることが必要になる点。
 
「10年前からバレエ教師やってます。」
 
だとダメそう。
 
「で、具体的に何をすればいいの?」
 
という声が聞こえて来そうですね。
 
「継続的に使用してきたことを皆んなに知られている」
 
ということを示すには、紙やHPなどに「プリエ」という言葉を継続的に使ってきた記録があると良いですね。
 
たとえば、本、カリキュラム、小冊子、ブログ、HPでのクラス紹介などの文中に「プリエを教えてます」的な記述が確認できるかどうか。
 
となると、口伝はアウトでしょうね。
その日のレッスン内容をその日に考えるというパターンもアウトでしょうね。
 
というわけで、バレエ教室・バレエ教師として何が出来るか?
 
●出来ること
2014年12月26日以前に「プリエ」を継続的に使っていたことを示す証拠がないか探して、見つかったら保存しておく。
 
要するに、記録、です。
 
今後も他の用語で同様なことが起こりうることを考えると、上記のいずれかのメディアを使って、あなたの教室の業務内容を日頃から記録化しておくことが対策となるかもしれません。
 
でも何だか危ういですよね。職業として。
 
プリエが商標取れるなら他のバレエ用語も一通り狙われてもおかしくない。
 
ただし、
商標法には「同業者間において普通に使用される商標(慣用商標)」という考えがあるらしく、これに該当すると認められたら、登録できないので心配無用となります。
 
ここで、先ほど脇に置いた疑念を目の前に戻します。
 
先ほどの疑念とは、
 
「この権利を行使したら、企業イメージが悪くなるだけなのになぜ?」
 
のことです。
 
「こういう時は、一次情報に当たろう!」
 
日頃から、
 
「一次情報が大事」
「一次情報が最強」

 
とFBやメルマガで発信している身。
 
特許庁の商標検索をして登録内容を確認。
 
確かに「プリエ」が登録されている。
 
そして、もう一つ確認したのが区分。
 
区分が違えば、商標権はバレエの指導に及ばないのでそこに期待しつつ…
 
見事に撃沈!
 
バレエ教室などが直球ど真ん中の区分に二つとも登録されていました。
 
「ああ、これはやばいかも^^;」
 
でも、ここでも結論は急ぎません。
 
なぜなら、
当方自身いくつか商標を取得しているので、この「プリエ」の取り方に「違和感」を感じていたからです。
 
「何かおかしい気がする…」
 
次なる一次情報を求めて、商標登録している企業のサイト内を「プリエ」で検索。
 
「おかしい(・・?」
 
それらしい「プリエ」が見当たらない。
 
もし、商標を押さえて使用料を取るなら講座のようなものを開いていてもおかしくない。
 
でも、見当たりませんでした。
 
もう一度検索結果を見なおしてみると、他と違う「プリエ」を発見。
 
調べてみたら、お店の名前でした。
 
そこで、
そのお店のサイトを開いてみると、ボディケアのようなサービスを提供するよう。
 
実は、商標の区分では、バレエ教室と同じ区分になります。
 
なので、
 
「ひょっとしてこのお店の名前を商標登録したのでは?」
 
と思いつつお店の看板などを見てみると
 
「Prier」
 
とある。その下に
 
「プリエ」はフランス語で「願う」「祈り」という意味
 
とある。
 
「これだ!おそらく、このお店の名前を商標登録したんだ。」
 
これなら、読みと区分が登録内容でしっくり来る。
 
何という偶然でしょう。
 
バレエのプリエはPlié(曲げる)と綴ります。
 
このお店のプリエはPrier(願う)。
 
綴りも意味も違えど、カタカナで書くと同じ「プリエ」。

 
事故だ!
 
しかも、
ボディケアのお店とバレエ教室は商標では同じ区分。
 
これまた事故だ!
 
「事故が二重に重なって今回の騒動につながっているのではなかろうか?」
 
というのが当方の推測。
 
この推測があたっているか確認が取れれば一件落着。
 
「さあ、一次情報だ!」
 
件の会社に電話しました。
 
事のいきさつを伝えると…
 
(^_^)v
 
当たってました。
 
今回の件を例えて言うと、
 
調理用の包丁を買いに行った主婦が家に帰って包を開けてみたら日本刀が入っていて、皆んなが驚いて騒ぎ出した、というような感じでしょうか?
 
これで一件落着にしても良いのですが、実は、今回それ以上の大きな問題が表に出てきたように感じました。
 
それについては、長くなるので別な機会に。
 
そもそも、
バレエがマイナーすぎるからこういうことが起こるとも考えられますね。
 
特許庁の商標審査官が全員バレエを習っているのが普通なくらいバレエがメジャーになっていれば、こんなことにはなっていなかったような…
 
なぜなら、
「プリエ」は普通に使われる言葉として認知されるのでそもそも商標として認めてもらえないから。
 
バレエに関わる皆さん、一緒に頑張ろう!(^_-)-☆
 
 
 
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