fbpx

外旋五筋

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
骨盤の筋肉

ターンアウトさせる筋肉って何筋でしょうか?
 
解剖学を学ぶと出てくる答えが
 
「外旋六筋」
 
一件落着。。しないでくださいね。
 

学問的に解剖学を学んだとすると、
外旋六筋は模範解答になります。
 
でも、
ダンサーにとって必要なことは、
ターンアウトの獲得であり、
そのために必要な具体的な手段ですね。
 
そういう観点で、
最初の質問に戻ると、
外旋六筋で一件落着してしまうと、
結果が得られなくなる可能性大。
 
以前、
もう10年くらい前の話になりますが、
 
「発表会が数カ月後に迫ってきたけど、
 右軸でターンする振りがどうしても出来ない。」
 
という方が、
 
「ターンアウトを改善すれば
 なんとかなるのでは」
 
と、
いらしたことがあります。
 
お体の状況をいろいろ調べさせていただくと、
どうも右股関節がおかしい。
 
形で言うと
右のおしりがペタンとしているのです。
 
普通は、
ふっくらと膨らんでいるはずのお尻が、
クレーターのように丁度真ん中あたりが
極端に凹んでいたのです。
 
meteor-67495_640
 
で、
筋肉はどう付いているか?
と触診してみると…
 
「あれ、梨状筋がない!」
 
触診なので100%正しいとは思いませんが、
あるべき所にあるべき筋肉がなかったのです。
 
その方の場合は、
梨状筋が右側だけなかったようです。
 
左はかなり小さめな感じ。
 
で、解剖学書を読んでみると、
確かに書いてある。
 
「梨状筋がない人もいる。」
 
みたいな記述が。
 
外旋六筋ならぬ外旋五筋だ!
 
そういえば、
そのまた5、6年前。
 
整体学校に通っていた頃のことを思い出しました。
 
筋肉の破格について。
 
破格とは、異常のことです。
規格外とか、普通と異なる、とか。
 
そういうことについてのデータを
集めた資料を読んだことがあったのです。
 
この手の情報は珍しくなくて、
厚めの解剖学書を隅から隅まで読むと、
さらりと書いてあったりします。
 
例えば、
小腰筋(大腰筋ではない)は、
二人に一人の割合である、とか。
 
確率50%なので、
あるのが正なのか、
無いのが正なのか…
 
ちょうどその頃、
マインドマップにハマっていたこともあり、
その資料に出てきた筋肉の破格のデータを
すべてマインドマップに描いてみました。
 
すると、
あるは、あるは!
 
ビックリするほど、
破格のオンパレードです。
 
大胸筋が正中を通り越して
反対側まで行っている人がいる、とか。
 
そもそも大胸筋が丸ごと無い人がいる、とか。
(ホントに?)
 
上腕二頭筋が三頭になっている人がいる、とか。
(それって三頭筋?)
 
ターンアウト関連では、
大腿筋膜張筋(TFL)がない人がいる、とか。
双子筋がない人がいる、とか。
大腿方形筋がない人がいる、とか。
 
特に、
ポアントに関係する足首から先の筋肉ときたら
欠如のオンパレードです。

(実力に開きが出るのもうなずける。φ(..)メモメモ)
 
もう書き出したらキリがない。
 
実際は、
それぞれ出現率(何人に一人の割合か)
が添えられています。
 
ここから分かることは、
解剖学を学んで、
どこに何筋があって、
どんな作用をしている、
 
とか学んでも、
その通りの体の人はいない、
ということ。
 
つまり、
解剖学的知識は、
 
「この部分は、こうなっている人が多い。
 (あなたは違っているかもしれないが)」
 
という枕詞の上に成り立っている。
言い換えると、
 
ありがちなパーツを集めた
 
幻の身体
 
についての知識と言えなくもない。
 
学んだ本人も例外ではないし、
生徒やクライアントさんも例外ではない。
 
知らないよりは、
知ってたほうが何かと便利ですが、
それに合わせて体はできていないわけです。
 
(試験問題は、
 それに合わせて作られてますけどね^^;)
 
でも学ぶためには
標準化が必要。
 
すべての破格をいちいち説明していたら、
話が進まない。
 
ところが、
それが前提にあることは脇に置かれて、
知識がどんどん積み上がっていくのが普通。
 
だから、
知らず知らずのうちに、
 
「こうなっているはずだ。」
 
と、
知識に合わせるように、
体を捉えようとしてしまうことが
あってもおかしくない。
 
私もそうなっているかも。
 
ある意味、
傲慢<( ̄^ ̄)>
 
それを前提にエクササイズが考案され、
違う前提の身体で実施するので、
結果が得られない人がいる。
 
その一方で、
前提が合っている人は、
みるみる結果を出す。
 

 
ああ無情。
(人生とは不条理を集めた幻の物語。)
 
でも、
本来は逆ですよね。
 
少なくとも、
目の前のクライアントさんに向かって、
 
「ここには梨状筋が
 あるはずなので…」
 
みたいな前提で、
体を調べてしまったら、
結果は、
最初から事実を捉えていないことになります。

これを「解剖学の穴」という。
ここだけの呼び名です^^;
 
一次情報より、
二次情報が大事になってしまっている^^;
 
当然、
それに基づく対応は、
的が外れたものになります。
 
でも、
説得力は失いません。
 
なぜなら、
本にそう書いてあるからです。
 
相手も納得、
本人も納得、
で一件落着。
 
めでたし、めでたし(?)
 
通常、
破格についての記述はないか、
あっても目立ちませんので、
意識されないことも
よくあるのではないかと。
 
なので、
知識が事実に勝ってしまいがちなのかなと。
 
破格が起きていても、
失われた筋肉の機能は、
他の筋肉が代償することがよくあるので、
気づかれずに丸く収まることも
珍しく無いと思います。
 
それはそれで幸せ。(^^)
 
でも、
先ほどの方の場合、
代償が十分行われていなかった模様。
 
なので、
そもそも動かしにくいし、
鍛えても、
余り改善していなかった模様。
 
で、
数ヶ月が過ぎ、
本番は、
どうなったかというと?
 
発表会直前まで施術を何度か受けて頂き、
当方なりに踊りやすさをサポートさせていただきました。
 
その甲斐あってか、
ご本人の努力と相まって
本番は何事も無く無事に、
そして見事に踊り切ることができました。
 
めでたしめでたし。
 

心に刻む発表会を。 一回一回が大事ですから。 〜DFUN #バレエ #発表会 #大人リーナ

Hiro Nagakiさん(@df_ballet)が投稿した写真 –


 
最後までお読み頂きありがとうございました。
 
今日も、
心とターンアウトを開いて元気に過ごしましょう!
 
 
PS
もしあなたが、
すでに解剖学を学んでいるにもかかわらず、
踊りが以前と変わっていないとしたら
 
「解剖学の穴」
 
にハマっているのかもしれません。
 
その穴から抜け出す方法を
その道のプロが集って
あなたにこっそりお教えします。
 
興味ある方はこちら1こちら2をご覧ください。
 
上述のクライアントさんが受けたのはこちら
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。